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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

「五輪どころではない」スポーツ大国の韓国にも影を落とすコロナ感染者の急増

公開日: 更新日:

 東京オリンピックが開幕したが、韓国ではまったく盛り上がっていない。選手村では反日的な横断幕を掲げ、食材の産地にも神経をとがらせていたが、今は「東京オリンピックどころではない空気が流れている」(ソウル在住者)という。韓国でも新型コロナウイルス感染者が急増しているからだ。

 そもそも韓国ではコロナ禍での五輪開催に9割近くが反対している。「残念ながら興味を持てない」「いまだかつてこれほど盛り上がらないオリンピックはなかったですよね」といった冷めた声も聞かれた。

 韓国がスポーツで急成長を遂げたのは1986年のアジア大会からだ。そして88年のソウルオリンピック以降、韓国は日本の強力なライバルとなった。ソウルから直近のリオまでの間に獲得した夏季大会の金メダルの数は、日本が59個なのに対し韓国は83個となっている。「メダルを獲得すれば兵役免除」という男子選手に与えられる特典も韓国スポーツの強さの要因だが、そればかりではない。国策で映画ドラマ、K―POPなどのコンテンツを世界に輸出するよりも早く、すでに60年代からスポーツ分野も国を挙げて強化していたのだ。対日本というよりは、北朝鮮の存在が大きかった。この頃、韓国と激しく対立していた北朝鮮がサッカーW杯でまさかのベスト8入り。その北朝鮮を意識しての取り組みだった。

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