菅首相の五輪外交パー…開会式に文在寅「三顧の礼」受け入れの赤っ恥
東京五輪の開会が6日後に迫る中、新型コロナウイルスの感染再拡大は深刻さを増す一方だ。ほぼ無観客開催に追い込まれたことで、政権浮揚をもくろむ菅首相が当て込んだ熱狂も一体感も期待薄。海外要人の訪日拒否も続出し、派手な五輪外交もパー。避け続けてきた韓国の文在寅大統領を三顧の礼で受け入れざるを得ない雲行きだ。
国連のグテレス事務総長は16日、「訪日予定はない」と発表。コロナ禍での五輪強行を巡り、「選手たちは参加するために多くの困難を乗り越えなければならなかった」とビデオ声明でチクリとやった。菅が開会式への参加を直接呼び掛けたバイデン米大統領も欠席。代打としてジル夫人がやって来る予定だ。ロシア選手団の大使を務める予定だった女子フィギュアスケート銀メダリストのメドベージェワ選手も、「今は人との接触を避け、健康を最優先すべきだ」とストレートな理由でドタキャンした。
開会式出席がほぼ確実なのは、3年後にパリ五輪を控えるマクロン仏大統領。7カ月後に北京冬季五輪を開催予定の中国は、孫春蘭副首相の派遣を調整中だが、習近平国家主席を筆頭とする指導部「チャイナ・セブン」のメンバーではなく、格下感は否めない。