「スッキリ」はアイヌ問題謝罪で禊も…加藤浩次の“オレ様ワンマン”加速が現場の恐怖
26日放送の日本テレビ系の「スッキリ」で、今年3月の放送でアイヌ民族に差別的な表現を使ったことを受け、7月に放送倫理・番組向上機構(BPO)から、「放送倫理違反」との指摘を受けていた件で、30分間の検証番組が放送された。
冒頭、同局執行役員の山田克也情報・制作局長が謝罪。お笑い芸人が謎解きのネタとして、差別表現を使用したことについて、放送の経緯やチェック体制の不備を説明した。
メインMCを務める加藤浩次(52)も「アイヌ民族の方の歴史、そして文化について我々、これから深く勉強しながら、スタッフそして出演者ともども、さらにより良い番組作りを目指していきたいと思います。このたびは本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
さるワイドショー関係者はこう話す。
「検証番組自体は、誠実な内容だったと思うので、その点は評価したい。日テレとしてはこれで禊としたい意向だろう」
これで一応の区切りとなれば、騒動発生当時、盛んに取り沙汰された“番組打ち切り話”はとりあえず回避されたということになる。
「この件では回避されたと見ていいと思う。しかし、今年3月には加藤浩次の吉本とのエージェント契約打ち切りなどの話もあり、番組自体はまだ予断が許されない状態。“いずれ終了”という見方は強い」(前出のワイドショー関係者)
降板した春菜の復帰を画策
一方、さる日テレ関係者が危惧するのは、吉本との契約問題や今回の問題を乗り越えた加藤の“ワンマン化”だ。
「最近も、加藤の夏休みに“代打MC”として出演した近藤春菜(38)を、『レギュラーとして戻せないか』と話していたようです。例の闇営業問題で加藤に同調し、エージェント契約に切り替えたことで仕事が激減している春菜をおもんぱかってのことでしょうが、番組としては半年前に降板させたタレントを再起用することはあり得ない」
さらに話は続く。
「加藤は今回のことで“より良い番組作りを目指す”としている。もちろん差別などの問題のある番組は論外です。しかし、番組への思いが強いと言えば聞こえはいいが、もともと“オレ様ぶり”が激しい加藤が、現場に必要以上に口出ししてくるようになると現場はやりにくくなるでしょう」
同番組は平均世帯視聴率10%前後の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)に続き、同6~9%程度で2位につけている状態に変わりはない。しかし、この春から始まったフジテレビの「めざまし8」と互角の日もあるという(関東地区、ビデオリサーチ)。2位の座を明け渡すような事態となれば、やはり予断は許されない状態だ。