昭和の爆笑王・中田ダイマル・ラケット ラケット師匠が見せてくれたダイマル師匠の直筆台本
いろいろお話を伺ってそろそろという頃に「漫才書いてはりまんねんな。兄貴(ダイマル師匠)の台本見はりまっか?」と、想像もしていなかった突然の出来事にドギマギしながら「えっ!? 拝見できるんですか? ぜひお願いします!」と大声で答えていました。
見せられた台本はチラシの裏にブルーのインクの万年筆で書かれたもので「これがダイマル師匠の書かれた台本か……」と大感激。読みやすいきれいな字がまるで原稿用紙に書かれているかのように均等に並んでいました。たしかに読んだのですが感激しすぎて内容を全く覚えていないのが心残りです。
この取材以降、ラケット師匠と何度か番組でご一緒させていただきましたが、お会いするたびに「(漫才)書いてまっか?」と優しく声をかけてくださいました。そんなラケット師匠も1997年に永眠されましたが「ダイラケ漫才」は時代を超えて永遠に不滅です。