<13>コロナ前にはカラオケを一晩で30~40曲歌ったこともあります
相撲と歌謡界は僕にとってはどう違うか。当然だけど、まったく別物です。相撲界は強くならないと屁でもない。番付が上がらないとどうにもならないから。だけど、素質があって努力したらその分だけ成功する可能性はある。
歌はどうかというと努力してもダメ。一発当たるかどうかの世界。よく「この歌で勝負」なんていうでしょ。でも、他力本願の世界だからどうしようもありません。
■スマホ、配信、YouTubeの時代になって個性がなくなった
歌の世界の場合、問題は個性がはっきりしているかどうかです。
歌の世界も今と昔では大きく変わりました。レコードを買った、CDを買ったという世界から今はスマホで聴いた、パソコンで聴いた、YouTubeで見たというふうに変わりました。何が違うかというと、レコードやCDを買うのは自分のものにしたという感覚だと思います。そして時代背景もあるけど、買わなくても1億みんなが知っているいい時代でした。
でも、スマホや配信はそういう感覚にはならない。単にはやっているから聴いているというだけです。それではスタンダードにならない。