著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<112>若い従業員をクビに…権限がないはずなのに早紀被告の弁護士が差配

公開日: 更新日:

「まだ若いし、独身ですから、なんとかなるんとちゃいますか?」

 若い従業員のなかで三山クンだけが独身で実家から通っていたので危機感とは無縁のようで、弁護士は金庫番の佐山さんと番頭格のマコやんの2人だけを残して残務整理をさせる作戦を取った。

 マコやんは「ウチらを辞めさせるって、あんたらに何の権限があるんや?」と弁護士に向かって口にしたが、「早貴さんからの意向を受けてやっているんです」と弁護士は答えたという。が、早貴被告がそのような意向を持っていたとしても、この時点で彼女はアプリコの社長の未亡人であって会社とは無関係であるから、彼女の弁護士が従業員に指示するのはおかしい。「アプリコ」との代理人契約をしていないので何の権限もないはずだが、それを知っていながら従業員を差配していたのだから悪質と批判されてもしょうがないだろう。

「ちょっと待ってくれないか。前原さんは子供さんがまだ大学生で仕送りもしているから置いて欲しいんやけど」

 弁護士に談判をしたのはマコやんだった。口数が少ない50代の前原さんが再就職できるのは非常に難しいことは容易に想像できるので、義侠心のあついマコやんは強い口調で弁護士に対して訴えるとともに早貴被告を説得した。ドン・ファンが亡くなった後で早貴被告が唯一頼っていたのはマコやんであるから、彼女もむげにはできなかったのだろうし、支払われるお金はアプリコのものであるから弁護士も他人の金であるので気楽なものだったと想像できる。(つづく)

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