松田聖子「大スターの矜持と母心」 人生の苦境に何度立たされても必ず会見を
21日、急逝した神田沙也加さん(享年35)の葬儀後、松田聖子(59)が元夫の神田正輝(71)と共に取材に応じる姿には涙を禁じ得ない人が多かったはずだ。
聖子は気丈にも「本当にみなさん、お寒い中、申し訳ございませんでした。ありがとうございます」と報道陣を気遣うコメントを述べた。
その昔、郷ひろみとの別離会見に始まり、神田正輝との離婚など人生の苦境に立たされても必ず会見を開いてマスコミ対応してきた聖子。さすがに今回は取材に応じるとは報道陣も想定外だった。母娘の断絶報道など“自由すぎる母親”のイメージが強いが、沙也加さんが子供の頃は多忙な芸能活動の間を縫って父母会に出席するなど子煩悩な一面もあった。
「当時は芸能人ママが少なかったし、彼女は絶対的アイドルでしたから、保護者たちの目は冷ややかでした。それでも仕事を理由に欠席しない姿に、お嬢さんに対する並々ならぬ愛情を感じました」(沙也加さんと同級生の母親)
大みそかの紅白出場は…
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏はこう言う。
「聖子さんの言葉には心が揺さぶられました。コメントにはあらゆる意味が含まれていますが、沙也加さんのファンに対するメッセージが色濃く、母心がにじみ出ていた。この一言で、沙也加さんのファンはもちろん、テレビ、ネットを見た人たちにも沙也加さんの存在と功績が心に刻まれた。沙也加さんの死については過剰報道ではないかと論じられていますが、それでも“24時間全て松田聖子”で生きてきた彼女の中には取材に応じないという選択肢はなかったんだと思います。まさにスターの矜持でしょう」
出場予定のNHK紅白は、天国の沙也加さんへ送る惜別のステージになるかもしれない。
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