笑っていいとも!元レギュラー「B.I.G」ゲンはいま、敏腕スカウト! 35歳で芸能界の裏方に
もりたげんさん(元「B.I.G」ゲン/54歳)
1991年、フジテレビのオーディション番組「FNSタレントオーディション ゴールド・ラッシュ!」でチャンピオンになり、5人組パフォーマンスユニット「B.I.G」の“ゲン”としてデビュー。ピンでは“もりたげん”の芸名でリポーターとして活躍していたが、いつの間にか見なくなった。もりたさん、今、どうしているのか。
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もりたさんに会ったのは赤坂見附のオフィス。「株式会社エゴ」代表取締役社長の名刺を差し出し、まずはこう言った。
「2年前にこの芸能プロダクションを立ち上げ、“MASK OF GODDESS”という2人組の仮面アーティストと、蒼乃茜というタレントを中心にマネジメントしています。去年、『kawaii nippon』というアジア市場をターゲットにしたメディア事業を手がける会社も立ち上げたので、そちらと連動し、他の事務所と提携もしながら番組作りやイベント企画、演出、プロデュースをしています」
コロナ禍でイベントは一時なくなってしまったが、代わりに大学のオープンキャンパスや美容クリニックのYouTubeチャンネルの番組、広告の制作などを受注するようになり、コロナ対応もスムーズだったそう。もりたさん、なかなかやり手社長のようだ。
「35歳で芸能界の表から裏方に回り、最初はイベント企画会社の役員として芸能事業部を統括していました。具体的には、一般人をスカウト、育成し、営業し、マネジメントする、という仕事ですね。それで、2年前に独立して今の会社を立ち上げたんです。出来上がった子を預かるより、“ゼロから1”を生み出す仕事に魅力を感じるんですよね。東レキャンペーンガールを4人も発掘し、その中には、かつて日本テレビの夜の報道番組『NEWS ZERO』のキャスターを務めた山岸舞彩チャン(15年結婚、引退)もいます。彼女は、ボクが渋谷でスカウトし、育成したんですよ」
へ~。なかなか見る目、育てる力があるようだ。
「表舞台ではスターになれなかったボクも、自分の経験を生かしてスターを育てることはできる。第二の人生で芸能界とはまったく別世界に行く人もいますが、幼稚園の頃から芸能界に憧れていたボクは、培ったものを生かしたいし、やっぱりキラキラした芸能界が今も純粋に大好きなんですよ」
「いいとも!」出演当時は月給30万円
さて、愛知県・美浜町出身のもりたさん(本名=森田謙二郎)は、県立武豊高校2年のとき名古屋の劇団に入団。20歳で上京し、1991年、アルバイト仲間5人と、歌やダンス、コントを手掛けるマルチパフォーマンスグループを結成し、オーディション番組「ゴールド・ラッシュ!」に出演、チャンピオンに。5人組「B.I.G」の“ゲン”としてデビューし、「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系)など9本のレギュラーを持つ売れっ子になった。
「『いいとも!』出演当時は月給制で月30万円。忙しくて使う時間はまったくありませんでしたね。モテた? なぜかボクがメンバーの中で一番モテなかったんですよ(笑い)。舞台やイベントをやっても、ボクにだけ花束やプレゼントがこなくて……トークで笑いのネタにしていましたっけ、ハハハ」
「B.I.G」のほかのメンバー4人はどうしているのか。
「リーダーだったキョウイチロウはダンス講師とイベントプロデューサー、シゲは大手信販会社勤務、車好きのヨシはハイヤーの運転手、ノブは飲食店勤務です。ボクらは解散をしたわけではなく、ケンカ別れをしたわけでもなく、自然に活動がバラバラになってしまっただけ。今でもグループラインで連絡を取り合っているんですよ」
それぞれ家庭を持っているのだろうか。
「結婚経験がある人もいますが、今は全員独身(笑い)。ボクも47歳のとき、24歳年下の元モデルと結婚しましたが『独身に戻って、もう一度仕事がしたい』と言われ、4年で別れました。子どもはできませんでした。欲しい気持ちは今も強いです。仕事優先で結婚が遅れましたが、再婚したい気持ちは満々ですよ、ハハハ」
都内のマンションで、ティーカップトイプードル(オス)と暮らす。
(取材・文=中野裕子)