著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<179>早貴被告の裁判はいつになるのか、検察はどう挑むのか?

公開日: 更新日:

 2021年4月28日、「紀州のドン・ファン」こと和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(享年77)を殺害したとして、和歌山県警は妻の須藤早貴被告(26)を逮捕した。その後、彼女は起訴され、未成年時代に札幌市内の60代男性をだまして約3000万円を取った詐欺容疑でも再逮捕、起訴されている。

 殺人事件が起きた18年5月24日から3年近くの月日が経ってからの逮捕だったが、逮捕当日に記者会見を開いた県警は容疑について詳細な説明を避けている。早貴被告がドン・ファン殺害に使用した覚醒剤をどこから調達したのかが事件の核心であるが、これについて県警は明らかにしなかった。早貴被告のスマホには覚醒剤のことを調べた痕跡が残っていることを明らかにしたが、これだけでは公判を維持することはできないだろう。果たして隠し玉はあるのだろうか。

 知り合いの記者は「複数の捜査員に聞きましたが、『隠し玉がある』と明言した人は皆無でした。本当に隠し玉がないのなら、裁判は難しいことになるんじゃないですか」と言う。隠し玉がない場合、検察はどのように裁判に臨むのだろうか? シミュレーションをしてみよう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動