荒牧陽子さんは30歳でモノマネシンガーに 下積み時代での思わぬオファー、数秒での決断まで
番組初登場の時はガイドボーカルを務めた歌手の中からスタッフさんと選んだモノマネを10連発くらいやることに。私はモノマネとして歌ったことがないから「本当に似てるのか? お客さんやテレビを見ている人に喜んでもらえるのか」と不安でした。
あまりに緊張しすぎて前日に発熱して、本番にはフラフラでのぞんだんです。でも、歌った後はみなさんが絶賛してくれてビックリ。すごくうれしかった。
それから何度も出させていただき、テレビやイベントとモノマネの仕事が増えて、大きく環境が変わり“親戚”も増えました(笑)。
シンガーからモノマネに転換するのは大変でした。自分の歌も歌いたいけれど、ライブやイベントで私のモノマネの歌で喜んでくださる人が大勢いてくれると、「シンガーもモノマネも一緒なんだ」と思いました。私の歌を聴いてくれてるんだと。仮にシンガーとしてメジャーデビューできたとしても売れなかったかもしれないですし。
私の歌で喜んでくれてる方たちに感謝して10年間、モノマネを頑張ってきました。同時にシンガーとしての自分もゼロにはせず、持ち続けてきたので、いつか自分の曲も発表したい。ユーチューブでは新しいモノマネをやっていますが、それと別にシンガーとしても配信できたらいいなと。