10日間のコロナ隔離期間で…“のんびり”の先にある孤独感のようなものを経験
10日間の隔離期間を終えてやっと現場復帰。振り返ってみればデビューから42年間で10日間も休んだことがない。15年前に乳がんを患った時だって手術入院も最大で6日間だったし、後は仕事しながら通院。子供の頃の夏休みもプール行ったり海に行ったりで、10日間丸々家の中にいたのは赤ちゃんの時を除いて初めての経験だったかも。
4回のワクチン接種のおかげでごく軽症だったので3日目ぐらいから飽きちゃって飽きちゃって、出かけないのに着替えてお化粧をして1人でYouTube用の撮影をしたり、実際リモートでスタジオとつないで仕事したり、何やかやとやり過ごした。
ずっと人と関わって働いてきたひとが急に外部と遮断されてぽつんとなると“のんびり”の先に孤独感のような感覚があることを経験した。ピン芸人なので割と群れないタイプの私ですらこうなのだから、定年退職後のお父さんや子育て卒業時のお母さんらの“心にぽっかり”も案外あるのかも? と思ったりした。
演歌界の貴公子・山内恵介くんが忙しい札幌公演の合間にお見舞いの電話をくれた。10月に発売になる私のミニアルバムに恵ちゃんの恩師・水森英夫先生が作曲してくださった曲があることを告げると、もう知っていて、応援してくれた。声がうれしかった。電話だけど人と久しぶりに本粋でしゃべって元気が出た。たかが電話、されど電話なのだと思った。恵ちゃんありがとう。