杉野遥亮主演「直ちゃんは小学五年生」が“真面目”な大人たちから称賛されるワケ
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「大人が半ズボンにランドセル姿で小学生を大真面目に演じているのに、“コント”ではなくドラマとして見入ってしまう力があります」と、こう続ける。
■「ちびまる子ちゃん」のような“昭和小学生あるある”
「昭和期の教育テレビでやっていた小学生向けドラマのようなちょっと道徳めいた話と、『ちびまる子ちゃん』のような“昭和小学生あるある”を凝縮した雰囲気で、今の50代前後には懐かしい。小学生を子役にやらせたら大人目線で見てしまうところを、大人が演じることによって心の機微を分かりやすく表現し、共感させる。パッと見はイカつい竹原さんの“山ちょ”も、見ているうちにヒゲヅラが気にならないほど《自分の小学校時代の同級生にもこんなヤツいた》と感じるし、4人のキャラ全部が愛おしくなってきます」
ネット上でも《小学生あるあるの描き方が秀逸で、地域や時代に関係なく笑える》《大人も子供も、その時の知識の範囲内で大真面目な部分と能天気な部分があって、それが普通と感じさせてくれるのがいい》などと、“真面目”な大人からの称賛が目立つ。