月9「PICU 小児集中治療室」で“医療過疎”のように描かれ…北海道美瑛町がフジテレビに猛抗議
■「救急車が到着するまでに2時間もかかるということはあり得ない」
美瑛町役場の広報担当者はこう話す。
「美瑛町の1次救急体制として、救急車が到着するまでに2時間もかかるということはあり得ません。さらに、救急医療に関しては、ドクターヘリの運用も含めて、旭川市とも連携しており、美瑛町内の病院を経ずに、旭川の病院に救急搬送する体制があります。フィクションとはいえ、子育て世代などの移住定住政策を推し進めている中で、実態とは違う表現で、美瑛町の小児医療体制が整っていないかのように描かれ、マイナスイメージを持たれてしまったことは残念です」
日刊ゲンダイがフジテレビに確認すると、以下の回答があった。
「ドラマ『PICU 小児集中治療室』については撮影前から美瑛町ほか多方面の方々とやりとりさせていただいております。このたび、第1話の放送内容に対して美瑛町からご意見をいただきましたので、当社の者が改めて訪れて関係者の皆さまにお話を伺いました。いただいたご意見を受けて今後について検討しているところです。詳細につきましては先方もあることですので回答を控えさせていただきます」
フィクションとは言え、現実とかけ離れた描かれ方をした町の無念は大きかったようだ。