テレビと違って制限のない舞台はメチャ居心地がいい
M-1で優勝してからはテレビをはじめ、いろんな仕事をさせてもらえるようになりましたが、漫才に対する考え方は変わってません。これからもずっと面白いものを作っていくだけです。
そんな俺にとって大事な場所になっているのが劇場です。芸人として舞台の上で鍛えられたことにはものすごく感謝してるしプライドもある。劇場に対する思いは忘れちゃいけないと思ってます。
もちろん仕事の一つではあるけど、俺にとって劇場に立つことはお笑いの筋肉が落ちないようにジムに通ってるみたいなもの。鍛えるのをサボれば筋肉はすぐ落ちますからね。
とろサーモンの漫才は俺がネタを書いていますが、舞台にかける前のネタ合わせはやっても2~3回。練習なんかそんなにたくさんしなくていいんです。机に座って1時間ウンウンうなって考えた言葉より板の上に立って1分の即興で返した言葉の方がウケるんです。言葉はナマモノだからこれに勝てるものはない。だから俺は舞台でどんどんアドリブを入れるし、それを次の漫才に落とし込んでいく。
そういう意味で俺たちの漫才は今でも日々進化しているし、それをやれる劇場という場所は大事なんです。