「アトムの童」「クロサギ」評価イマイチの原因は“口うるさい優等生ヒロイン”への拒否反応
もちろんストーリー進行上、ヒロインが口うるさく突っ込みを入れる役割をしないと話が展開しなかったり、主人公たちがやる気にならなかったりするため、正論を吐くキャラは必要だ。
しかし、理詰めでハキハキしたヒロインの印象が強すぎると、視聴者も見ていて疲れてしまうのかもしれない。
アトムの童の2話では、昔仲間だった隼人(松下洸平)が仲間に加わったが、敵側にいた隼人に岸井演じるヒロイン・海が正攻法で説得しようと制作中のゲーム画面を見せる場面があった。これについて「アイデアを盗まれたらどうするのか?」とハラハラしながら見ていた視聴者も多かったようだ。
クロサギでも、黒島が演じる氷柱は、検事を目指しているということもあり、ただでさえ不快に感じるお説教のようなセリフを、声が高めな上に強い口調で言う場面がよく出てくる。
「正論だけど偉そうで、しかもあまり役に立っていそうにもない描写が加わってしまうと、やはり視聴者的にはストレスに感じてしまうでしょう。ヒロインといえば、視聴者が共感できる何かや、応援したいと思わせる愛嬌のようなものがないと視聴継続にはつながりにくく、どこか憎めない要素があるとよかったかもしれません」(前出のドラマ制作関係者)
これからドラマは中盤に入る。ヒロインの好感度次第で、ドラマの最終的な評価も変わっていきそうだ。