井ノ原快彦の独占インタビューに“ティアラ”のモヤモヤ…カレンダー利権巡るスキャンダル潰しの思惑
昨年9月26日付で、滝沢秀明氏(40)に代わってジャニーズ事務所の子会社「ジャニーズアイランド」の代表取締役社長に就任した元V6の井ノ原快彦(46)が、「週刊新潮」のニュースサイト「ディリー新潮」1月1日配信の記事で、「【独占90分】井ノ原快彦・ジャニーズアイランド新社長インタビュー 滝沢、キンプリ…『すべての疑問にお答えします』」とインタビューに応じた。
「週刊新潮」といえば、ジャニーズ事務所の“天敵”である「週刊文春」のライバル誌。
「かつて新潮は文春同様、ジャニーズや所属タレントのスキャンダルを積極的に報じていた週刊誌の1つ。そのネット媒体の元旦配信の目玉記事で井ノ原が独占インタビューに応じたことで、一体、新潮とジャニーズの間で何があったのか、藤島ジュリー景子社長の思惑は何なのか、疑問の声が上がってます」(芸能ライター)
昨年秋、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川さんが亡き後、事務所を支えてきた滝沢氏が、突然退所。その直後に、人気グループ「King & Prince」の平野翔耀(25)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)の3人が今年5月のグループ脱退、事務所退所が明らかになったことで、“ティアラ”と呼ばれるファンからはジャニーズ批判が起こり、越年した。ティアラのモヤモヤは、いまだに収まっていないと言えるだろう。
井ノ原はインタビューの中で、キンプリの脱退、退所について、「『海外進出をめぐる方針の違い』とは僕は彼らからは聞いていないので、本当のところはわかりません」と話した。
さらに、滝沢氏については、「滝沢とは26、7年くらいの付き合いですし、『オレ、代わりにやることになったからね』って僕から声をかけました。ただ正直、引き継ぎめいたことがなかったのは事実です。彼はほとんど誰とも話さないまま、出ていってしまったので」と、まともに引き継ぎもなかったとチクリ。
■人気グループの“カレンダー利権”ゲットに躍起
元旦に配信された井ノ原の独占インタビューについて、出版関係者は「新潮社は、19年からジャニーズ事務所から人気グループのカレンダーを販売する権利をもらっているんです。その影響が大きい」という。
「当てがわれたのが人気グループであれば莫大な利益をたらすため、『カレンダー利権』とも言われています。売り上げが落ちている出版社にとっては喉から手が出るほど欲しい。そのため、それまで関係が薄かった社も自社の雑誌の表紙やページに積極的にジャニーズタレントを起用したり、書籍を出したり躍起になっています。おじさん編集長がコンサートに足しげく通っている社もあるほど。当然、ジャニーズ側も自社にとってメリットのある版元にしか権利を許可することはないでしょう」(前出・出版関係者)
新潮社は19年と20年が「キンプリ」、21年が「Snow Man」、昨年が「なにわ男子」、今年は「SixTONES」のカレンダーを販売。いずれもドル箱の人気グループのため、後発の出版社にしては、ジャニーズ事務所からの好待遇であることがわかる。同社はほかにも、「NEWS」の加藤シゲアキ(35)の小説「オルタネート」を出版するなど、関係が深い。
「ただ、スキャンダルを売り物にする週刊誌を持つ社にとっては、牙を抜かれたのも同然。そのため、週刊新潮はジャニーズのスキャンダルが書きづらくなっている。これは以前、ビートたけし(75)が、それまで懇意にしていた新潮から文藝春秋に乗り換えたことで、週刊文春がたけしのスキャンダルを書かなくなったパータンと酷似してます」(前出・出版関係者)