女優・加茂美穂子が振り返るコロナ禍のエンタメ業界「映画や文化が医療と同じであるように」

公開日: 更新日:

 3年前の2020年4月7日。新型コロナ対策のため緊急事態宣言が発令され世の中は一変。その影響をもっとも被ったのは“不要不急”のレッテルを貼られたエンターテインメント業界だろう。そんなコロナ禍のなかをどう感じ、どう過ごしたのか──。役者を生業とする20人の日常を撮影したドキュメンタリー映画「東京組曲2020」(三島有紀子監督)が話題になっている。出演者のひとりである女優の加茂美穂子さんに聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──コロナ禍で仕事にはどんな影響が出ましたか。

「私の場合ですと、オーディションやワークショップが全部ストップしてしまい、入って来る仕事がなくなってしまいました。役者って現場がなければ毎日どこかに出勤するわけではないので、突然、社会から遮断されて無職になったような感覚でしたね。でも(2020年)5月ごろからはリモートでの動画オーディションが始まりまして、台本が送られてきてスマホで撮影して送るスタイルが普及し、今はもう定着しましたね」

 ──リアルな現場は“密”になるので集まれない時間が長かった。

「でもコロナ禍のなかでリモートが普及したメリットもあって海外作品のオーディションに参加しやすくなりました。先方も交通費なしで呼べますから。役者仲間や演出家とはリモートでの台本読みも普通のことになりました。人間って環境に順応するものだなあと」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」