「関西人はなぜ○○電車というのか」松本泉著

公開日: 更新日:

「関西人はなぜ○○電車というのか」松本泉著

 関東では「東横線」という呼び方をするのに、関西では「阪急電車」とか「阪神電車」という。会社名は「○○電気鉄道株式会社」などだが、「○○電車」というのが普通だ。

 首都圏は官営鉄道が中心の「官鉄王国」だが、国の介入を嫌う関西は「私鉄王国」だ。明治時代、日本は「鉄道国有国営主義」をとったが、政府には金がなかった。そのため民間企業の鉄道建設を許可したが、官営鉄道が通っているルートは認めず、許可しても一定期間後に国有化するという条件付き。この理不尽さに反発した関西人は、鉄道がだめなら路面電車でと、軌道条例で敷設を認められたのが阪神電気鉄道だった。

 鉄道の歴史から関西人気質が見えてくる。

(淡交社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」