ニキビの痕もきれいになる…改善のために今すぐやるべきこと
ニキビに悩んでいるなら、自己判断で対処せず、皮膚科の受診を。保険適用で使える有効な薬が複数登場している。
ニキビの初期段階である「面ぽう」の治療薬アダパレンが初めて承認されたのが2008年。同年、ニキビのガイドラインも初めて登場した。
「その後も面ぽう治療薬として抗菌作用も持つ過酸化ベンゾイルや、過酸化ベンゾイルを含む配合剤が承認され、現在は保険適用の薬を正しく使うことで、ニキビをしっかり治せます」
こう言うのは、ガイドライン策定委員会のメンバーである虎の門病院皮膚科の林伸和部長。
ニキビの経過を簡単に示すと、「毛穴が詰まって角栓ができる(=面ぽう)」→「毛穴の中でアクネ菌が増殖し炎症が起きる」→「炎症が拡大し膿をもったり、硬く盛り上がる」→「ニキビ痕(瘢痕)が残る」。
「来院患者さんのほとんどは、ニキビで炎症が起こっている状態。炎症性のニキビの個数などで軽症、中等度、重症、最重症と分類し、程度に応じた薬を処方します」(林部長=以下同)