ジュリー社長の「知らなかった」と同罪…ジャニーズ事務所の“圧力”に加担してきたスポーツ各紙の苦しい弁明

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「森の脱退に際して、何らかのイベントは一切なかった」》

 これらの掲載内容について、報告書は以下のように結論づけた。

《その重要な部分が真実であるとの証明がされたか、又は少なくとも、被告の文藝春秋らが、これを真実と信ずるについて相当の理由があったというべきであり、「マスメディアは、原告事務所を恐れ、追従していること」それ自体又はその前提となる事実を真実と信ずるについては、相当の理由があったと判示している(この点は、東京高裁判決においても維持されている)。》

■メリー氏が乗り込んできたのに「圧力を認識したことはない」と書いた日刊スポーツ

 ジャニー氏が性加害を続ける1つの原因になったと認定された「メリー氏の隠蔽」や「メディアの沈黙」についてスポーツ紙は触れたのか。会見翌日の30日の紙面を読むと、日刊スポーツでは多くのジャニーズタレントを長年取材してきた記者がコラムを書いた。

《報告書では「メディアの沈黙」も指摘された。世間でイメージされるような「圧力」を認識したことはないが、記事の性質上、日々の取材ではタレントの生の声、素顔を読者に伝えることに終始して、「密室」での出来事に思いが至らなかったというのが正直なところだ。「気付き」がなく、幾度かのタイミングを失した点で、改めて襟を正す必要を感じている。》

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