テレビドラマから「自転車で走るシーン」がなくなる深いワケ…収録現場は四苦八苦
散歩番組のカメラマンも、「街歩きの出演者の横を、ノーヘル自転車の通行人が何人も通る映像はまずいかなあなんて気を使いますね」という。
TBS系ドラマ「フェルマーの料理」の主人公・北田岳の父親(宇梶剛士)は、山梨・甲府の自転車屋のおやじなのだが、上京する息子を見送ろうとバス停に駆けつけるときも、ランニング姿でドタドタ走ってくる。自転車店主ならここはやはりチャリだろうに……。宇梶のデカ顔にヘルメットはあまりにも似合わないということだったのだろうか。
では、菊池風磨ならかっこいいか。「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」(日本テレビ系)で市役所の徴税担当職員を演じていて、自転車ヘル姿で登場したのだが、サラサラヘアが隠れて残念な画になってしまった。
自転車ヘルメット着用率の全国平均は13.5%で、街でかぶっているのはスポーツタイプに乗っている自転車好きか子どもくらい。スーパーの駐輪場の買い物客はほぼゼロ。ドラマで登場人物や通行人がみなヘルメットをかぶっていたら、かえって違和感ありすぎだ。