「ベストアーティスト」は“ジャニーズ祭り”、「24時間テレビ」も起用内定…我が道を行く日テレの思惑

公開日: 更新日:

 日本テレビ系の年末音楽特番「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2023」(12月2日放送)の司会と出演アーティストが発表された。

 総合司会は15年連続となる嵐の櫻井翔(41)。出演するアーティスト第1弾として発表された27組の中には、King&Prince、SixTONESSnow ManSexy Zoneなにわ男子など、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)所属のタレントの名前もある。

NHK紅白歌合戦」が、創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所所属のタレントを“出演0”としたこととは対照的な「通常運転」だ。

 被害者救済の問題もあり、各局が起用に二の足を踏む中、日テレは逆張りするかのように、旧ジャニーズとの関係を深めているという。

 実際、櫻井は「ベストアーティスト」の司会だけでなく、来年1月にスタートするドラマ「大空港占拠」(仮題)、さらには4月以降も「news zero」のキャスターも継続が内定していると言われている。

■「24時間テレビ」も旧ジャニタレントを起用

「さらに日テレは、来年夏の大型特番『24時間テレビ』でも、今年度に引き続き旧ジャニーズに所属するタレントを起用する方針を固めたと言われています。日テレのクライアントへの言い分は、新規事業ではなく、全て以前から決まっていた継続案件という大義名分で説明しているようです」(広告関係者)

 しかし「24時間テレビ」に関しては、クライアントへの説得も一筋縄ではいかないようで、苦労があるようだ。

「さすがに来年はジャニーズ単体は厳しいため、他の事務所にも協力を仰ぎ、MC陣に入ってもらう。それこそ滝沢秀明が社長を務める『TOBE』の所属タレントも排除しない方針のようです。また、メインスポンサーである日産に対しては、旧ジャニーズ事務所の性加害の被害者に対する取り組みを説明しつつ、『24時間テレビ』の社会的意義や必要性を訴え、何とか納得してもらうべく調整中です。日産からしたら『24時間テレビ』は企業イメージをアップさせるまたとない機会で、今まで莫大な投資を行ってきたわけです。ここで番組をやめてしまったらそれこそゼロベースとなり何も残らないと説得しているようです」(事情通)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇