「週3で学習指導補助員」俳優・大浦龍宇一だけじゃない! 芸能人に「大副業時代」の到来
宅建、栄養士、企業…
そうした流れもあってか、お笑いタレントのザブングル加藤(49)は宅建(宅地建物取引士)の資格試験に合格したと発表。今年度は受験者23万3276人に対し、合格者は4万25人と合格率17.2%。「悔しいです」のフレーズで知られる加藤だが、「去年駄目だったので、めちゃくちゃ嬉しいです」とコメントしている。今年の宅建には元AKB48で実業家の川崎希、元筋肉アイドル才木玲佳らが合格を報告。資格を取得して、キャリアをアップさせ、収入も確保しようというのは、芸能人もサラリーマンらと同じのようだ。
1980~90年代に活躍したアイドルグループ、CoCo出身の宮前真樹は30歳で引退し、料理研究家としてのセカンドキャリアを確立させたことで知られる。食を中心にそれを広げ、犬の管理栄養士やアニマルアロマアドバイザーといった資格も取得。最近ステージ復帰も果たしたが、それまで「アイドルとは全く違う道を歩き出してからは、イベントなどのお話をいただいても、すべて断っていました」と振り返っていた。
「それだけ、芸能人が芸能界とは違うフィールドで何かを成し遂げるのは難しかったのでしょうね」と、ワイドショーの芸能プロデューサーはこう続ける。
「AKBや坂道グループでは、アイドルが銀座のキャバクラに勤めると発表したり、焼き肉店をプロデュースしたりしている。島田晴香さんは後輩アイドルたちのセカンドキャリアを支援する会社を立ち上げて、代表取締役に就任しました。俳優であれ、アイドルであれ、その肩書だけではやっていけないとの自覚からか、若い世代になるほど、肩書にさほど執着せず、どんどん変わっていこうという傾向があるようです」
表舞台で結果が出せなくても、振付師、トレーナー、マネジャーなどの裏方となったり、留学したり。声優を続けながら保育士として働くケースも。また、ビジネスに転じるタイプもいて、俳優の小栗旬は所属事務所の社長に就任、俳優と管理職を兼ねたプレーイングマネジャー誕生と報じられた。またテレビ局の花形、女性アナウンサーの退社も珍しくなくなった。こちらも入社数年で会社を辞めてしまう若手サラリーマンを彷彿とさせるか。
副業にダブルワーク、あっさり辞めてしまって、ちがう業種に転じていく。働き方も多様化した現在、芸能人というステータスにしがみつくほどの魅力も義理もカネもなくなったのかもしれない。