水原一平事件は“オワコン”?いよいよ佳境もSNSに《飽きた》の声…識者はTVの報道手法に苦言
同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦教授は、今回の事件の罪状が重大であるがゆえに、「メディアの使命として報じざるを得ない」としつつも、その過熱ぶりには問題があると指摘する。
「日本のメディア、とりわけテレビは明けても暮れても当該事件オンリーになってしまっています。次々と新事実が出てきてそれを矢継ぎ早に報道するがゆえの結果ならまだしも、コメンテーターが推測を交えつつ語るシーンなども使って放送時間を埋めています。この状況を見る限り、メディアは自らの使命を果たすことよりも視聴率を稼ぐのが主たる目的になってはいないかと考えてしまいます」
ここから導き出される結論として、影山氏は続ける。
「これらの報道に辟易としている視聴者から報道への苦情が出ているという状況であり、視聴者から『飽きた』という声が上がるならば、それは『報道の手法に飽きた』ということ。そして、それはメディアの責任だと言えるでしょう。漫然と続けられている『工夫なき報道の洪水』への反対表明として、メディアは重く受け止めるべきではないでしょうか」
現在の報道姿勢に対して視聴者が違和感を覚えるのは、無理もないということか。