三上大進さんに聞く 障害との向き合い方、パラリンピックの楽しみ方
──東京パラリンピックはどうでしたか?
「無観客で、観客がいないからこそ、自分の言葉で伝える大切さと重さを感じましたね。取材も著しく減ったので最大限に吸収できるよう努めました」
──パラ選手に会って実感したことは?
「自分たちの体を研究して知り尽くしていることと、残された感覚を最大限に生かして競技に打ち込んでいる姿に驚きを覚えました。目隠しして3歩歩くだけでも大変なのに、ブラインドサッカーの選手は全力で走って、ボールを蹴って、目の見えるキーパーにシュートするんです。まさに残された力と対峙し続けた努力のたまものだと思います。競技以外でも、目の見えない選手はきぬ擦れの音や香りで誰が来たかがわかったりする。もう超人的な方たちばかりです」
──リポーターになってみての感想は?
「パラスポーツの垣根が広がったかどうかはわからないけれど、大ちゃんのおかげで気づきの扉を開いたとコメントくださったり、パラスポーツを見てくださる機会になったのはうれしかったですね。パラスポーツ課題解決の一助になれたらと思います」