三上大進さんに聞く 障害との向き合い方、パラリンピックの楽しみ方
──パラスポーツの課題とは?
「若手選手の開拓と育成と伺いました。世界的に見ると日本は若い選手が少ないんですよね。私自身もパラリンピックの存在は知っていても、パラスポーツを体験できる機会はありませんでしたし。レガシーのひとつとして、子供たちが身近にパラスポーツに触れられる環境づくりを進められていますが、もっと身近になっていって欲しいと願っています」
──パリパラリンピックは?
「私の任務は2021年10月で終えていまして。リポートできる機会があったらいいのですが、日本からテレビの前で食い入るように応援していると思います」
──今は美容家としてオリジナルの化粧品を開発しています。
「会社員だった頃とは規模も違うし、各自が専門性をもってやっていたことを全てひとりでやらなければならないので創業当初は独り運動会状態でした(笑)。形になるまでには1、2年要するので、応援してくださるお客さまを信じて日々研究開発しています。パラスポーツのこと、美容のこと、私が自分の障害や性に向き合ってきた日々など……この本を通じて、誰かが生きやすくなる一助になれたらうれしいです」