大橋巨泉 番組中に衝撃の「パイプカット宣言」
再婚の際、2人は2年間は子どもはつくらないと約束していた。裏返せば、3年目になったらつくろうということである。巨泉がパイプカット宣言をしたのはその3年目だった。なぜ、夫婦は方針転換したのか。きっかけは前年の夏に番組の取材を兼ね、夫婦で北米を訪れたことだった。
その時、ニューヨークに世界の科学者33人が集まっていた。人類を滅亡から救うには子どもをつくらない以外に方法はないと「ノー・バース(産まない)運動」を提唱したのだ。それを目の当たりにした夫妻は日本に帰国すると産むべきか、産まざるべきかを何度も話し合った。最終的に順子夫人が折れ、産まないことに決めた。
だが、パイプカット以外に選択肢はなかったのか。後に気が変わった場合、再接続手術を受けることは可能だが、授精機能が回復するかどうかは五分五分。それまで夫婦は避妊をピルによって行っていた。コンドームは失敗する危険があるので使わなかった。
「夫人は心臓が弱いこともあって、ピルをずっと使い続けるのは問題があった。もし間違って中絶ということになったら、さらに体に負担がかかる。ならば、もっとも確実なパイプカットをするほかないというのが巨泉さんの結論でした」(芸能記者)