生放送中スタジオから逃亡したt.A.T.u.
<2003年6月>
下着同然の舞台衣装にレズビアンを思わせるPV。ジュリア(当時18)とレナ(同18)の2人が繰り広げる過激なパフォーマンスが世界的に話題となったロシアの女子高生デュオt.A.T.u.。03年3月発売の日本デビューアルバムはミリオンセラーを達成し、洋楽初のオリコン初登場1位の快挙を成し遂げた。
しかし、同年6月の初来日では音楽番組生放送中に突如出演を中止、翌日以降のスケジュールもほとんどがキャンセルされるなどお騒がせを繰り返した。
当初、来日は4月中旬に予定されていたが、過労を理由に中止になり、2カ月遅れでの実現となった。6月25日に成田に降り立った2人はホテルにチェックイン後、渋谷に出かけ、「109」でショッピング。夜はレナの希望で寿司を食べた。翌26日の取材日は週刊誌とテレビがインタビューを行った。
だが、順調にスケジュールが進んだのはそこまで。27日午後8時放送開始のミュージックステーション生放送で事件が起きた。ロシア側プロデューサーのイワンをホテルに残し、夕方にスタジオ入り。冒頭の出演者紹介では最後に登場、胸元の開いたシャツとチェックのスカートでお茶の間を沸かせたが、その後日本側の宣伝担当者たちがスタジオから姿を消し、控室がザワつき始め、怪しい雰囲気が漂い始める。