ヒデとロザンナの出門英 結腸がんで壮絶死
この日、2人は知人とゴルフをする予定になっていた。診断が気がかりなロザンナは出門を送り出して、病院に向かったが、そこで「(結腸)がんだよ。早く切らなきゃダメだよ。相当進んでいるようなんだ」と医師から思いがけない宣告を受ける。ロザンナは医師のアドバイスに従って、がん告知をせず「早く手術しないと、がんになる」と笑顔で出門に告げた。出門は他の医者にも行ったが、ロザンナは先回りして電話し、がんを伏せるよう医者に依頼した。
結局、1月9日に入院した。病名を伏せたまま29日に手術が行われたが、がんはリンパ腺のほとんどに転移していた。3月13日、一時外出が許されたが、帰宅する際に「ホラ。オレ、がんじゃなかっただろう。もうオレは病院に戻らない」と両腕を天に突き出す出門にロザンナは何も言えなかった。
退院中の15日に、次男の小学校の卒業式でデュエット。17日には出門がプロデュースするゴルフショップのオープンに出席したが、これが公の場に出た最後。3月29日に発熱した出門は4月1日に再入院した。
ロザンナは残された日々を神に導かれながら過ごして欲しいと願っていた。出門は病院で洗礼を受け、クリスチャンネームを授かったが、5月になると目に見えて衰弱した。