舞台挨拶は騒然…浅野忠信が「近親相姦被害者」の訴えに謝罪
15日、浅野忠信(40)、二階堂ふみ(19)、熊切和嘉監督(39)が映画「私の男」の舞台挨拶に登場。親子の禁断の愛を表現した同作品は、第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で、日本では15年ぶりの「最優秀作品賞」、31年ぶりの「最優秀男優賞」(浅野)を受賞した。
和やかなムードで進行していたイベントの空気は、ある女性客からの質問で一変した。
「私は“近親(相)姦被害者”です。長年苦しんでいる女性もいる中で、社会問題としてあまり表には出ていません。こういうことが美しいものとして描かれてあまりにも美化されてしまうというのに危険を感じます。それについてはどうお考えですか。私は50代なので、勇気を持って言ってみました」と訴えたのだ。
これに対し、熊切監督は、「難しいことを描いていて、そういうことを言われるのも当然だと思って描きました。うまく言えないけど、そこに愛があったこともありうるってことを描きたかった。美化したつもりはなくて、そこにある厳しさも描いたつもりです」としどろもどろ。