薬物常習の“決定打” 清原容疑者が青ざめた「一通の手紙」
話は03年に遡る。この年の9月にある経営コンサルタントが約6億円の脱税容疑で逮捕された。仮に「A」とするこのコンサルタントは、パチンコの必勝法や競馬の予想情報を提供する商売で財を成し、プロ野球選手や相撲取り、プロゴルファーらのタニマチとして、その筋では有名だった。中でも親密だったのが清原で、2人は周囲に「義兄弟」と紹介し合う仲だった。清原は銀座や六本木はもちろん、遠征先でもAと飲み歩き、00年に巨人がリーグ優勝を決めた際には、選手主催の祝勝会の2次会にも清原の口利きで特別に参加するほどの関係だった。
先の西武OBが言う。
「脱税容疑で捕まったそのAが拘置所から、複数の選手に手紙を出したのです。当然、清原さんの元にも届いた。保釈金を立て替えて欲しい、という内容です。手紙を受け取った清原さんは、すぐに球界の大物OBに相談した。清原さんは真っ青になっていたそうですけど、それは無心された金額が3億円という大金だったことだけが原因じゃないと思う。そんなもん放っておけ、という大物OBに、『断ったらユニホームを着ていられなくなるかもしれない』と怯えていたと言います。実はAは脱税の前にコカインや合成麻薬の所持で逮捕歴があった。一緒に清原さんもクスリにはまっているというウワサがあったから、保釈金の無心を断ればいろいろと暴露されると思ったのでしょう。スネに傷があるから、清原さんは手紙を脅しだと思った。実際、大物OBには最初、『3億円を恐喝されている』と言っていたそうです」