ホテルは赤プリで 鼻の下に玉の汗かく姿が可愛らしかった
ベッドの彼はといえば、顔の美しさだけは覚えています。そうそう、鼻の下に玉の汗をかいていたのが印象的でしたね。頑張っている姿が可愛らしかった。とにかくスキャンダルを気にしていて、セックスを終えるとホテル代を私に託してさっさと帰る姿は、まるで島津ゆたかさんの「ホテル」の歌のよう。私も洋子ママにバレたら大変です。店に通う野球選手はもちろん、自分の知り合いの男性は全部自分のものだと思うくらいママはヤキモチやきでしたから、何を言われるかわかりません。背中に爪を立てたいほどの独占欲はありませんが、秘め事ほど燃えるものはありませんでした。
役者としても人気を博し、洋子ママの珠玉の一曲で全国どこへ行っても稼げるといいますから、今もきっと美男子なのでしょう。とはいえ、全盛期の彼の恍惚の表情は一番すてきだったんじゃないかと思います。