刑事ドラマの犯人気取り 襲撃事件取り調べで「黙秘権!」
「フライデー襲撃事件」で電光石火の現行犯逮捕となったたけしとたけし軍団12人の取り調べが、いよいよ大塚署では深夜であろうと容赦なく始まった……。もっとも、取り調べにたどり着くまでも警察側からしたら、決して平たんな道のりではなかったと思うのだ。
何しろ、取り調べに入ると聞いた途端に軍団の大多数の者は「えーっ! 逮捕されてすぐ取り調べですかあ? こーいうこと(逮捕)なんてなかなかできない経験だし、数日くらい牢屋(正しくは警察にあるのは留置場だと思うが、本人たちは刑務所に入るようなテンションになっていた)に入りたいよ」や「ブタ箱の臭い飯食いたいよ~!!」「オレ、吉村昭の囚人が脱獄する小説『破獄』読んでから一度は入ってみたい! そして脱走にチャレンジしてみたいと思っていたんだよねー!」と蜂の巣を突っついたような猛反対を受けたのである。
そんな支離滅裂な理由から取り調べ拒否を主張する我々を、取調室の椅子に座らせた刑事さんたちは並々ならぬ苦労があったことと、いま思い返しても、ただただ申し訳ない限りなのだが、取調室の中にはそれをはるかに超えた試練(?)が刑事さんたちを待ち構えていたのだった。