NHKは沢尻エリカ容疑者から本当に賠償や違約金を取れるの
放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演していたピエール瀧が、コカイン使用で起訴された時、NHKは「何らかの賠償を検討したい」とコメントしたが、有罪判決を受けた後も賠償を請求したという話は聞かない。今回の沢尻容疑者に関しても、「警察の捜査の状況を見ながら対応する」と慎重なのは、賠償請求がそう簡単ではないことがわかっているからだろう。
「ましてや、民放は放送中止で芸能事務所に貸しをつくって、なかなか出演してもらえない別の人気タレントを優先的に回してもらった方が得ですから、賠償金なんて請求しませんよ」(テレビ番組制作会社幹部)
そもそも、沢尻容疑者が起訴されるかどうかは微妙なところで、不起訴・起訴猶予になった場合、沢尻容疑者側が容疑を全面否認して、番組出演とギャラ支払いの契約継続をテレビ局に求めることだって、あるかもしれない。
沢尻容疑者の主任弁護人は、無罪請負人と呼ばれる河津博史弁護士だ。まだまだ、エリカ絶体絶命ということでもないだろう。
(コラムニスト・海原かみな)