著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

今なお映画化される韓国の「3大未解決事件」と世界最高レベルの科学捜査技術

公開日: 更新日:

 事件が急展開を見せたのは19年のこと。DNA分析により、別の事件で服役中だった男を真犯人として特定したのだ。科学捜査技術の向上で、30年を越える捜査に終止符が打たれた。

 韓国の科学捜査は3大未解決事件が発生した当時と比べ、飛躍的に発展した。DNA鑑定だけでなく、国民の指紋もデータベース化。街にはCCTV(監視カメラ)も張り巡らされている。そのせいか5月13日から日本で公開の映画「バニシング:未解決事件」には違和感を覚えなくもない。“未解決事件”という割に、事件解決の糸口を容易につかむからだ。

 映画は仏の監督がメガホンを取り、「007 慰めの報酬」(08年)でボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコと韓国の人気俳優が共演。韓国で起きた変死事件に仏の法医学者が協力し、彼女の技術力で変死体の指紋を復元し事件に迫る。だが、そもそも韓国の指紋鑑定技術は今や世界最高レベルといわれる。それでも解明できなかったことを、彼女は簡単にやっちゃうのだ。物語は謎の展開を見せ、韓国のサイトではこの映画自体が「事件」で「未解決」といったコメントも。映画ファンを震撼させた作品と言えなくもない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情