本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

あの吉原の夜の揉み合いは私に戒めを与えてくれた

公開日: 更新日:

 あの吉原の夜の揉み合いは私に戒めを与えてくれた。

 野中広務が、官房長官時代に領収書なしの機密費を月に5000万~7000万円使っていたと、引退後に告白していた。自民党国対委員長や野党の大物議員、政治評論家らにもカネを届けていたが、受け取らなかったのはジャーナリストの田原総一朗氏だけだったと暴露していた。

 その言論人の先達からハンカチが贈られたのだが、ありがたく頂戴しておこう。

 封に書かれた言葉は、私の戒めである。

 ──言論の自由を守る。

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