医師も推奨 牛乳パックはノロウイルス看病の“最大の武器”
ノロウイルスは、例年より速いペースで感染者が拡大。ノロで受診した人はすでに昨シーズンの2倍に上る。年末には、有名ブランド、ブルガリのレストランが一時閉鎖に追い込まれている。
Aさん(43)は、夜中に猛烈な吐き気で目が覚めてトイレに急いだが、間に合わず廊下に吐いてしまった。夫の異変に気づいた妻(42)が汚物を処理。その後も、30分~1時間おきに嘔吐(おうと)を繰り返し、胃は空っぽに。次第に40度の熱も出てきて、一睡もできないばかりか、吐き気で水さえ飲めない。ボロボロになって妻に付き添われて受診すると、ノロだったという。
厄介なのは、その日の晩、看病で手などに付着したノロを吸い込んだのか、妻が2次感染したこと。その後は、子供にも“飛び火”して、とんだ1週間だったという。
ノロが怖いのは、家族や周りで看病した人に次々と感染しやすいこと。そこで、感染ストップに役立つアイテムが牛乳パックだという。
聖路加国際病院内科名誉医長で、「西崎クリニック」院長の西崎統氏が言う。