今年のノロウイルスは遺伝子変異 感染拡大防ぐ4つの対策
1990年代後半以降、世界的なノロウイルスの大流行が起きているが、いずれも背景に遺伝子変異がある。過去に感染して免疫を持った人もかかりやすいというから、大人も手洗いなどで予防することが大切だ。
激しい嘔吐や下痢などの胃腸炎を引き起こすノロウイルスは、感染力が強いことが知られている。
国立感染症研究所などの研究グループによると今年は全体の7割を占めるGⅡタイプのウイルスが遺伝子変異をしており、同様の変化が見られた平成18年には3カ月で推計300万人超が感染した。
対策は(1)手洗い(2)トイレの便座、手すり、ノブ、ペーパーホルダー、レバーの清掃(3)慎重な汚物処理(手袋は2枚重ねでシューズカバーをし、衣類などの殺菌には次亜塩素酸ナトリウムを使うなど)(4)二枚貝などの生食は避け、食品は加熱処理(85~90度以上で90秒以上加熱)することなどが重要だ。