エイズ<2>HIV感染を確定するには最低2回の検査が必要

公開日: 更新日:

 昔は“不治の病”のイメージがあったエイズだが、いまは発症前のHIV感染症の時点で治療を始めれば95%以上は発症を抑えられ、他人への感染も防ぐことができる。

 しかし、HIVは感染してもエイズ発症まで自覚症状がなく進行するので、自ら検査を受けなければ感染の有無を確認することはできない。

 HIV検査は血液検査(約5㏄の採血)になり、保健所では匿名、無料で受けられる。医療機関でも匿名で受けられるが、検査費用は自費になる。どんな手順で感染の有無を調べるのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「HIV検査で最初に行われるのはスクリーニング検査で、現在は第4世代の『抗原抗体検査』が主流です。これで『陰性』であれば、HIVに感染していないことになります。『陽性』または『判定保留』であれば『確認検査』を実施します。それはスクリーニング検査では0.3%の割合で『偽陽性』が発生するからです。HIV感染を確定するには、スクリーニング検査が陽性、確認検査が陽性の2つを満たすことが必要になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」