エイズ<2>HIV感染を確定するには最低2回の検査が必要

公開日: 更新日:

 スクリーニング検査は1~2種類のHIV構成タンパクに対する抗体を検出して調べるが、確認検査ではHIVのすべての構成タンパクの抗体を調べるという。

 では、スクリーニング検査が陽性で確認検査が陰性であれば、そこでHIV感染はないといえるのか。そうではない。スクリーニング検査が陽性で確認検査が陰性または判定保留の場合には、今度はHIVのRNA遺伝子を抽出し、ウイルス遺伝子の存在を確認する「NAT(核酸増幅法)検査」を行う。この検査で陰性であれば、晴れて感染なしが確定する。

 しかし、これらの検査はHIVの感染からある程度の期間が経過していないと正確な結果が出ない。検査を受けるタイミングがあるのだ。

「感染から体内にHIVに対する抗体が産生されるまでの期間が必要です。早く検査を受けてしまうと、抗体が作られていないので陰性の結果が出てしまう。いまの検査の多くは感染の機会から2カ月後から受けられます。NAT検査はウイルス自体を調べるので2週間後から受けられます」

 結果が出るまでの日数も検査の種類で異なる。同院の場合はウェブ上で確認でき、抗原抗体検査は2~3日後(即日検査は約30分)、確認検査は5~7日後、NAT検査も5~7日後に結果が分かるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…