骨<上>骨質の良し悪しは「善玉架橋」の多さで決まる

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「骨を鉄筋コンクリートの建物で例えると、骨量はコンクリートの部分になります。一方、骨質は『骨のしなやかさ』といわれ、その良し悪しを決める要素のひとつに『コラーゲン架橋』と呼ばれるものがあり、それが鉄筋の部分に相当します。このコラーゲン架橋には善玉と悪玉があり、骨質を良くするには『善玉架橋』を増やすことが重要になるのです」

 骨量を増やすための薬は数多くあるが、善玉架橋を増やす薬はない。加齢や酸化ストレス、持続的な高血糖状態(糖尿病)があると悪玉架橋が増えて、善玉架橋の形成が抑制される。

■1日に牛乳1杯か乳製品を

 善玉架橋を増やすには、バランスの取れた食事運動、規則正しい生活などがポイントになるという。

 食事は骨を作るのに欠かせない栄養素の摂取。「カルシウム」は当然だが、カルシウムの吸収を高め、骨への沈着を促進する「ビタミンD」、骨芽細胞からコラーゲン産生を促し、骨質を改善させる「ビタミンK」などを積極的に取るのがいい。

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