骨<上>骨質の良し悪しは「善玉架橋」の多さで決まる

公開日: 更新日:

 人の体を形成している「骨」。加齢とともに誰でももろくなるが、それが進行して、ちょっとした力が加わっただけで折れてしまう。それが「骨粗鬆症」の状態だ。

 山瀬整形外科(神奈川県相模原市)の長谷川亜弓医師が言う。

「骨粗鬆症の人が転倒して起こる『大腿骨近位部骨折』(脚の付け根付近の骨折)の発生数は、欧米では頭打ちです。対策が功を奏したからです。しかし、日本では依然として増加傾向にあり、2018年では年間19万件でしたが、この先10年は年間30万件になると予想されています。だからこそ骨粗鬆症の予防や治療が重要視されているのです」

 怖い話だが、60歳以上で急増する大腿骨近位部骨折は、約10%が起こした1年以内に亡くなり、治っても約30%は介護が必要になるとされる。

 骨は生きている組織なので、骨を作る「骨形成」と骨を壊す「骨吸収」の骨代謝を繰り返し、絶えず新しい骨と入れ替わっている。年を取ると骨が弱くなるのは、骨形成と骨吸収のバランスが崩れるからだ。特に女性は閉経後に骨量(骨密度)が急激に低下する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり