「いつの間にか骨折…」が引き起こす脳梗塞に要注意

公開日: 更新日:

 若さと健康を保つため日々、体を動かしている中高年は多いだろう。しかし、むやみな運動はケガのもと。とくに「いつの間にか骨折」が始まる50代以上は注意したい。その原因は「骨粗しょう症」だが、まれに「脳梗塞」を引き起こすこともあるという。日本整形外科学会認定専門医で「みずい整形外科」(東京・祐天寺)の水井睦院長に聞いた。

 60代のAさんは先月久しぶりのゴルフで、スイングしたところ、強い痛みに襲われ、肩から右手にかけてしびれを感じるようになった。診断は椎体骨折だった。

「椎体(背中の骨)は、24個の小さな骨でできていて、体の重みをバランスよく支えています。椎体骨折とはその椎体が押しつぶされるように変形する骨折です。骨が弱くなった中高年に多く見られ、寝返りを打ったり、起き上がったり、咳き込んだり、体をひねるなど何げない動作で骨折することが多いのです」

 骨折すると強い痛みを感じるが、問題はそれだけじゃない。骨折には合併症がつきもので鋭利な骨折端が血管や神経、肺などの臓器を傷つけたり、感染症を起こしたりすることもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇