骨<上>骨質の良し悪しは「善玉架橋」の多さで決まる
「カルシウムは海藻類や青菜、大豆に多く含まれますが、吸収率が高いのは乳製品です。また、タンパク質は骨や筋肉の材料として不可欠で、加齢とともに摂取量が減るので、意識して肉や魚、大豆や卵などは食べた方がいいでしょう。魚や大豆、海藻やキノコ類などには、ビタミンDやビタミンKも含まれていて、これらを同時に食べるのが望ましいので、具だくさんのシチューや味噌汁などにすれば、バランス良く多くの食材を取り入れることができます」
体内のカルシウムの99%は骨に蓄えられ、残りの1%が血液中にある。しかし、血中のカルシウムが不足すると、骨の中のカルシウムを溶かし血中に補給する。カルシウムの摂取量が少ないと、骨の中のカルシウムがどんどん減ってしまうのだ。
大人のカルシウム摂取目標量は1日に600~800ミリグラムだが、実際の1日の平均摂取量は400ミリグラムくらい。牛乳は200ミリリットル(1杯)で230ミリグラムのカルシウムが取れる。最低でも牛乳を毎日1杯、もしくは乳製品を積極的に取るようにしよう。