紫外線から身を守るには毎日コーヒーを多く飲むと効果的
「たとえば、アロマオイルなどとして市販されているライムの皮から圧搾法で製造したライムオイルを手などに付けて日光を浴びると、日光性皮膚炎の危険性があります。そのため、果肉(可食部)にも多くのソラレン類が含まれると誤解されたものと思われます。これらのフルーツの皮を使った加工品や料理には、ソラレン類に対する注意が必要だと考えられます」
また、フルーツを皮ごとスライスしたものを肌に乗せるパック、化粧品等の塗布などは、念のために控えた方が安全だという。それでもどうしてもという場合は、夜にそうした成分が入った化粧品を利用するのがいいかもしれない。
「紫外線の感受性を高める成分は、摂取後2~5時間で体が紫外線を吸収しやすい状態になります。つまり、夜にソラレン類が含まれる化粧品を使えば、寝ている間に分解してくれるというわけです。仮に朝にソラレン類を摂ってしまった場合は、紫外線対策をしっかりする必要があります」
なお、「キウイフルーツには光毒性を持つソラレンが含まれる」「キウイフルーツにはソラレンがたくさん含まれるので朝食べてはダメ」などと話題に上ったこともあるが、その科学的根拠はないという。