血管<上>若々しく保つための3つのポイント 食事がカギを握る
塩分は、現在の日本人は1日11~14グラム取っている。厚労省は1日の摂取量の基準を、男性7.5グラム、女性6.5グラム、高血圧や慢性腎臓病の人は6グラム未満としている。食事のときは、絶えず「減塩」という意識を持つことが大切になる。
②のポリフェノールは抗酸化作用で炎症を抑える働きを助ける。ポリフェノールは赤ワインに多く含まれることがよく知られているが、その15倍以上含まれるのがカカオ分70%以上の「高(ハイ)カカオチョコレート」。通常、5グラムずつ包装されているので、1日5個、合計25グラムを食べるといいという。
③のコラーゲン(動物性タンパク質)とビタミンCは、血管内膜を作る素材になる。そして免疫細胞のひとつであるリンパ球の素材となるのもコラーゲン。免疫力を上げ、血液をきれいにすることは血管の健康を守ることにつながる。厚労省は動物性タンパク質の1日の摂取量の目標を、体重1キロ当たり1グラムに設定している。
「食べたコラーゲンは、いったん体内でアミノ酸に分解され、ビタミンCや鉄分を使ってコラーゲンに再構築されます。しかし、ビタミンCは体内にためておくことができないので、毎日取る必要があります。ただし、ビタミンCは熱に弱いので、野菜にレモン果汁をしぼるなどして生で食べるようにしてください」
次回は「運動によるNO産生」を取り上げる。