血管<上>若々しく保つための3つのポイント 食事がカギを握る

公開日: 更新日:

「人間の血管(動脈・静脈)は『内膜』『中膜』『外膜』の3層構造になっていて、中膜には『平滑筋』という筋肉があります。この平滑筋が、心臓から押し出された血液を先へ先へと送るポンプの役割を果たしています。つまり、健康な血管とは、平滑筋がしなやかに動く柔らかい血管のことです。しかし、血管内皮に起こる『炎症』と『コブ』という2つの原因により、血管は少しずつ弾力を失って硬くなっていきます。これが血管の老化です」

 メタボや生活習慣病などがあると、血管の内皮細胞が炎症を起こす。そして炎症が慢性化すると、その部分にカルシウムが沈着して血管内膜の石灰化が始まり、血管は硬くなり、ひび割れたりボロボロと崩れやすくなったりする。また、炎症によって血管内皮が傷つくと、そこから悪玉コレステロールが入り込み、コブ(プラーク)ができて動脈硬化が起こる。コブ自体はブヨブヨして硬くはないが、コブの下の血管内膜や中膜が硬くなるのだ。

 この血管老化(硬くなる)の現象も初期段階であれば、「食品に含まれる抗酸化物質」や「運動による血管内皮のNO(一酸化窒素)の産生」により、改善することが分かっているという。しかし、いったんカルシウムの沈着が進んで石灰化してしまうと、元に戻すことは困難になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題