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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

スマートウオッチは「生理検査」を代替する 脳波以外は可能

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 しかし、素材やメカニカルな機構を工夫すれば、マイコンで各部の硬さをかなりフレキシブルに変化させることができるはずです。いまのスマートウオッチは睡眠の質まで計測できますから、眠りの質に応じてマットの各部位の硬さを調節することも可能になるはずです。そうなれば、睡眠障害の人も、薬に頼らずに快眠できるようになるかもしれません。

 検体検査は、人体から採取したサンプルを分析して、病気や健康状態を調べるものです。血液検査や尿検査などが代表的です。現代人の多くが気にするのは、血糖値、尿酸値、コレステロールや中性脂肪、肝機能などの数値ですが、それらは血液を採取しないと測定できません。いまのところ、糖尿病患者のための、家庭用の血糖値測定器が実用化されていますが、毎回、指先などから自己採血しなければなりません。

 しかし、肌に貼り付けるだけで、採血することなく血糖値が測れるデバイスが開発され、使われ始めています。その他の項目についても、血液を使わずに測定する技術の研究が進んでいます。実用化されれば、個人レベルでの健康管理に大きな革命が起こるはずです。

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