しみ、しわ、たるみが目立ち…糖尿病の人はなぜ早く老けるのか?
ちなみに、紫外線やストレスなどの刺激はAGEの産出に拍車をかけ老化を早めるという。
AGEは全身のコラーゲン線維に蓄積するが、目で確認できるのが皮膚だ。皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層でできていて、特にAGEがたまりやすく老化しやすい場所は、表皮と真皮を支えるコラーゲン線維であることがわかっている。
「ただ、表皮は1カ月余りで入れ替わるためにAGEの蓄積量が少なく目立ちにくいのですが、皮膚の奥底にあって主に肌の形を下から支える柱となっている真皮のコラーゲン線維は新陳代謝するのに平均14~15年かかる。それだけ真皮はAGEが蓄積しやすいため、老化が現れやすいのです。なお、顔は、紫外線などによる『酸化』と『糖化』が同時に起きる場所です。老化が目立つのは仕方がありません」
■フライドポテトは要注意
抜け毛や髪の毛の質もAGEが関係するという。年をとっても若々しくいたい糖尿病の人は、健康な人以上に「酸化」と「糖化」に気をつける必要がある。