認知機能の低下を防ぐ「知的活動」の具体的な方法は?

公開日: 更新日:

 ほかに、「日記」を書くのもお勧めです。デジタル化に伴い文字を書く機会が減りつつあります。日記をつける際、その日の出来事を思い出し、振り返りながら文字を書くことで、記憶の定着につながります。当院を受診されている認知症の患者さんたちに話を伺うと、若い頃は日記をつけていたが、定年後は毎日同じ生活が続いて、これといった出来事がなくなり、日記をつけなくなったといいます。脳は、筋肉と同様に使わなければ衰えていきます。とりわけ定年退職を迎えた高齢者は平日も週末もない「毎日が日曜日」の状態になりがちです。

 人生に対する夢や希望がなければ、何かを考えたり遂行しようとする意欲が失われ、認知症は忍び寄ってきます。先述の知的活動がおっくうであれば、まずはパズルゲームや塗り絵など、取りかかりやすく楽しさを感じられ、続けられる知的活動から取り組むといいでしょう。

遠藤英俊(えんどう・ひでとし)1982年滋賀医科大学医学部卒業、2014年独立研究開発法人国立長寿医療研究センター長寿医療研修センター長、20年聖路加国際大学臨床教授を経て21年から現在のいのくちファミリークリニック院長を務める。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」